フランスペタンク 修行-最終回

明日帰国という日、通っていた地元クラブCourlon sur Yonne で私の送別会が開かれた。

ここで2週間に渡り何度かプレーさせて頂いたことになる。

最初クラブを訪れた時はブログに随分良い事を書いたが、その後は結構苦痛な事もあった。初めはRaluy さんの紹介もあり、ゲスト扱いしてくれたが、やはりレベルの差もありテランにも不慣れ、私の入るチームは練習試合で負ける事が多く、彼等の視線も冷たくなった様に感じた。劣等感に囚われて萎縮しそうになる。

最終日は、思い切り好きにプレーしていいぞ、と言われて、tireur を選び、思い切り外しまくった。最後のティールが的を外れて視界から消えた時、自分のペタンクに重い課題が課せられた様な気がした。

フランスまで来て調子に乗ってんじゃないぞ!と誰かに言われているようだ。

送別会では、フランス語で短い挨拶をした。みんなと抱擁し別れを惜しんでいると、涙してくれる人もいる。代表のAnthony も目に涙を浮かべていた。彼はプレーの時一番厳しかった人だ。

最後にそのAnthony が記念のトロフィーを渡してくれた。そこにはAmical Bouliste Courlonnaise と刻まれていた。

もう一度ここに来て彼等とプレーしたい。もっと上達して、彼等と互角に戦いたい。私が彼等を打ち負かす日が来た時、彼等はそれを心から喜んでくれるだろう。そう思った。

そうだ、前にブログに書いたフレーズをもう一度書いてこのブログの最終回としよう。

私も彼等も求めるものは同じ。自分の投げたブールが美しい軌跡を描き、素晴らしいスピンでビュットに近づく、相手チームのブールを見事にカローで打ち出す時、私達は勝敗を忘れて陶然とするのだ。そして、この瞬間を求めて努力を続ける限り、我々はペタンクールとして一つに結ばれている。

“フランスペタンク 修行-最終回” への5件の返信

  1. フランスで人気者になりましたね。
    皆さんが別れを惜しんでくれるなんて
    凄いですねー
    ペタンク練習していて、指が上手くブールから離れると凄くいい位置に決まる時が、一度位有ります。再度と思うんですが、もう不可能
    まだまだ未熟者ですね)^o^(
    なんとかして〜と思うけど練習しかないですか
    ご無事にお帰りになったら、フランスで学んだ事etc ご教授お願いします♪

  2. 私はペタンク、まったく知らないのですが、夢中になれることがあって、三宅さんがうらやましいです。とにかくコロナ禍の日本を逃れて、フランス滞在、素晴らしい!三宅さんが料理上手だったなんて、初めて知りました。

    1. Tomokoさん、コメントありがとうございます。FBにも書き込みしたと思いますが、フランスに行ったのは、コロナ禍を逃れるためではなく、オリンピック騒動から逃れるためでした。
      国民を愚弄する政府の対応に腹が立ちましたが、いざオリンピックが始れば多分テレビに齧り付いて応援する自分が情けなくなり国外脱出しました。
      実際、フランスの田舎町はオリンピックもコロナもどこ吹く風。なんと7月14日の革命記念日(パリ祭)も何もありませんでした。
      お陰で、世間の喧騒から離れた、のんびりとしたひと月が過ごせた訳です。
      ペタンクは頭と身体を使うバランスの良いゲームですから、知力と身体能力の高いtomoko さんには向いていると思いますよ。
      来年もまたフランスでペタンクする予定ですから、次回は一緒にいかがですか?

  3. 浦島太郎ほどではないですが たった1か月足らず日本を離れただけでも日本の様子が大きく変わっていたことに 驚ろかれたことと思います。
    フランス滞在記から長らくコメントがなかったので あちらでコロナにかかられたのではと心配していましたが そうではなかったとのこと 安堵いたしました。
    そちらの練習場にお邪魔して フランスでの見聞をお聞きしたいところですが 現状では しばらくコロナの様子見しかありませんね。
    今年も日本選手権を始め 各地の大会が中止になり ペタンク熱が下がっていきます。

    1. 小枝姐さん、コメントありがとうございます。帰国して2週間自宅隔離されておりました。コロナが落ち着いたら、土産話を聞いていただきたいですね。
      私のペタンクはフォームを矯正されてすっかり調子が狂ってしまいました。早く新フォームをマスターしたいと雨上がりを縫って練習しています。

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