7月の30,31日に隣町のサンス市で開催された第5回全国ペタンク大会5ème Festival de Pétanque de la ville de Sensに参加した。
この大会は、これまでブログで紹介してきた大会と比べて遥かに大規模な正式の大会になる。
フランスの大会にはいろいろなレベルがある。
県大会Départemental、地方大会Régional、全国大会National、国際大会International、と言う順にランク分けされているが、今回のサンスの大会は全国大会Nationalだ。
全国から選手が集まる。
日本で名の知られた選手たちも参加する。
昨年はこの大会を見学しただけなので、ミーハーな私は有名選手を見つけては記念写真を撮っていたが、今回は選手として参加するのでそんなことはしていられない。
車で30分走って朝8時に会場入りし、パートナーのジャン・ピエールJean PierreとジェラールGerardと待ち合わせた。
入り口には今日の出場選手の名前が掲示されており、探したら私の名前もあった。
入り口で待っていると、フィリップ・カンテPhilippe Quintaisが通りかかった。
彼は荷物を運んだりパネルを運んだりしている。
気になって後をつけると、彼は出店の中でTシャツを売っていた。彼の名前入りのTシャツが18ユーロで売られている。
カンテと言えばペタンク界のトッププレイヤーだが、サッカーやゴルフの選手と違いペタンクの選手は賞金も少なくスポンサーも少ない。
ペタンクで生計を立てている選手はいないそうだ。
みんなどこかの会社等に勤めるか、自分で事業をしている。
そんなことも今回フランスに来て初めて知った。
そうこうしているうちにジャン・ピエールJean PierreとジェラールGerardが到着し、今日のチームが揃った。
試合は9時半からだ。
最初の試合は順調に始まった。ずっとリードして、12対8になり、勝利が見えてきた。しかしそれからが精彩を欠き、相手チームの好プレーもあって追い詰められ、12対12になる。
日が高くなり、気温は40度近くになってきた。ジャン・ピエールはさすがに暑さで疲れてきたように感じた。
最終のメーヌは私の1球に相手が4球を使い、こちらが優勢になる。しかし、5球目の相手のティールは目標を外したものの、相手ボールの近くにビュットを移動させた。
ここからのプレーが良くなかった。ジェラールのティールが外れ、私のポワンテも外れる。
しかし、最後のボールでジャン・ピエールがビュット近くに寄せた。
相手は残り1球。
相手のミリューが放ったティールは目標を外したが、別のブールに当たった後にジャン・ピエールのブールに当たり移動させた。
これで相手が13点となり。我々は負けてしまった。
負けは負けだが、勝てる試合を競り合って負けるとショックが大きい。
言い訳になるが、次の試合もこれが尾を引いたのか8対13であっさり負けてしまう。
この2敗で予選敗退が決定した。
気落ちした我々は別のテランで試合をしているピエールPierre達のチェコチームの応援に行った。
応援していると、ジャン・ピエールJean Pierreの様子がおかしい。
目が虚ろになり、気分が悪いと言った途端に倒れ込んでしまった。暑さのせいだろう。
すぐに救急看護師を呼び応急診断の後、救急車が呼ばれて彼は病院に運ばれた。
奥さんのドミニクDominiqueも駆けつけ、一緒に救急車に乗り込んだ。
私は呆然としたが、彼の介護をしているうちに私も気分が悪くなってきた。
それで、試合の応援を切り上げて早く帰ることにした。
セルジーヌserginesに戻ってから少し横になり、シャワーを浴びたら気分が良くなった。
夕食時にはジャン・ピエールJean Pierreも病院から戻ってきた。元気そうで安心した。
大会は明日もある。予選敗退者は交流トーナメントに出場することになる。
しかし、ジャン・ピエールはもう出場できない。
ジェラールも疲れたと言うので、私は明日の出場を諦めることにした。
(続く à suivre )
残念のひと言‼️