5月の12−15日にデンマークで開催されたペタンクの世界選手権。ネット等で結果をご存じの方も多いと思うが、ペタンクの世界選手権と言っても日本のニュース等では全く取り上げられていないので、今回紹介することにした。
ペタンク専門サイトで紹介された記事のタイトルは、
”La fin d’une époque”(一つの時代の終わり)
つまり、フランスが負けたということだ。
ただ負けただけではない。フランスと言えばペタンク発祥の国。国際大会ではいつも優勝か上位に入賞している。
私もたまにyoutubeで試合をみるだけだが、ロシェDylan Rocher、ラクロワHenri Lacroix等のフランスチームはいつも余裕で勝っている。
それが、今回の大会は、その両名を擁したフランスチームが男女ともトーナメントの緒戦で敗れるというかつてない波乱が生じた。
実際に試合を見たわけではないので、解説はしないが、FIPJP(国際ペタンクブール連盟)トーナメント表をリンクするのでじっくり見てほしい。
F.I.P.J.P(国際ペタンク・プロヴァンサル連盟)のサイト
男子シングルスに出たラクロワは1回戦でスイスのマイキ・モリナスに敗れ、女子シングルスのシャーロット・ダロードCharlotte Darodesも1回戦でチェコのホドボドオバに敗れた。
極め付きは、ペタンクファンなら誰でも世界最強と信じるラクロワ/ロシェ組がスイスのマイキ/マムール・モリナス組に13-12で敗れたことだろう。
それに代わって、いつもフランスに上位進出を阻まれていた国々が良い成績を挙げた。
男子ダブルスの優勝はイタリアのリッジ/コッチョーロ組。イタリアのディエゴ・リッジDiego Rizziは世界最高のティール手の一人だが、いつもフランスのロシェ等に苦杯を喫していたから、今回の優勝は祝福したい気分になった。
フランスには不運な大会だったと思うが、まだまだ世界のペタンクをリードしているのは間違いなくフランスだ。
記事で知る限りだが、女子シングルスで優勝したスイスチームのコーチはフランスの往年の名選手ディディエ・シュペイDidier Choupayだし、ミックスダブルスで準優勝した今回の開催国のデンマークのコーチも同じくフランスのミシェル・ロワMichel Royだ。
他にも多くの国がフランスからコーチを招き選手の強化を行っていると思う。かつて日本の柔道家が世界に渡り日本の柔道を広めたのと同じだ。
今回の大会に日本チームが参加したのか知らないが、日本もフランスからコーチを招き、ペタンクのレベル向上に本気で取り組むべきだろう。
さて、先述のミシェル・ロワは元世界チャンピオンだが、往年の名選手ではなく現在も大会に出場している。
昨年7月にフランスのサンス市で開催された大会で私は彼に会っている。(自慢?)
もちろんRaluyさんの紹介だが、試合後は相手チームの選手たちにもビールを振る舞うナイスガイだった。
一緒に写真を取り、”お前もビール飲むか?”と言われたが、車で来ているのでミネラルウオーターを奢ってもらった。
そんなミネラルウォーターの御恩もあり、私はこれからもフランスを応援します!
楽しんでますね!
楽しい解説ですね。
ペタンクの歴史を少し知ったようなきになります。
まったく、余談になりますが、フランス選手の落胆する写真が、このブログの掲題である『ペタンクールの孤独なつぶやき』にとてもマッチしています‼︎笑
C’est cool ‼︎
デンマークで行われた今年のペタンク世界大会は日本は参加しませんでした。私はミックスダブルスの試合しかみていませんが、最近はアジアが力をつけてきましたね。本場フランスからよいコーチを招聘して若者たちをしっかり指導しているからだと思います。
日本も世界標準のコンテストを実施し、上位選手が強化合宿をして海外試合に参加していますが、まだまだのよう・・・。国々の事情等がありますからね。