9月30日に愛知県小牧市で開催された愛知文教大学学長杯ペタンク大会。
一般の部は40名ほどのベテランが集まって、チームをくじ引きで決める交流会が行われた。
その一方で、愛知岐阜そして京都の4大学から10チームが参加する学生の部が開催された。
会場は二十歳前後の男子学生や女子学生が行き来し、普段見られない若々しい華やいだ雰囲気にあふれていた。
そう、ペタンクといえば年寄りの地味なスポーツ。これまでそう思われてきた。
しかし、将来のペタンクを担う若者を育てたい、という熱意ある人々が、いくつかの大学で学生にペタンクの魅力を伝え始めたのだ。
愛知文教大学で指導を始めた古野夫妻。文教女子短大で室内ペタンクを教える岡田先生。京都の福知山公立大学でペタンククラブの顧問を務める岡部先生。
そして、岐阜大学でこの春ペタンクサークルを立ち上げたジル・ゲラン先生。
こうした人々の力で、今日の学長杯大会に初めて学生の部が設けられた。
集まったのは10チーム、25人。
たかが、といってはいけない。あの全日本ペタンク連盟が9月24日に東京で開催した日本学生ペタンク選手権は20名の参加しかなかった。それと比較して、今回の大会がいかに成功した大会かわかって欲しい。
結果は、やはり一番伝統のある福知山公立大学チームが4戦全勝で優勝。文教女子短大チームも健闘し4勝したが、得失点差で準優勝。文教大チームは3勝で3位になった。
福知山公立大学チームと対戦し11対2で完敗した岐阜大学チームのキャプテンが、試合後私のもとに来て興奮した顔で話してきた。
「福知山チームには完敗したけど、あの試合が一番面白かった!あれがペタンクですね!」
彼が試合から何を学んだか知らないが、2週間後の10月14日には岐阜大学で大学対抗ペタンク大会が開催される。福知山大チームも出場するという。
「岐阜大の大会はテランがフランス風ですから、僕たちも簡単には負けません!きっといい試合ができると思います!」
熱意ある人々の努力は必ず若者に伝わり、その若者たちが必ず明日のペタンクを作り出すだろう。そう思った。
学生ペタンクブームは興っているのではないだろうか!