真夏の夜の夢 ”刈谷ナイター大会”

梅雨が明けて猛暑の季節になると、昼間にペタンクをする気にはなれない。
月初に行った菅平高原のペタンクサマーキャンプは快適だったが、下界に戻ると40度近い暑さに参ってしまった。

そんな時に参加したのが愛知県刈谷市で開催されたペタンクナイター大会

午後4時にスタートしたときはまだ西日が強く照りつけていたが、午後6時を過ぎると日も暮れかけて暑さも和らいだ。
7時近くには気温も30度を下回り、ペタンクには快適になる。
汗も引き、ペタンクが楽しくなってきた。

暮れた空にグランドのライトがまばゆく光り、真夏の夜の夢のような世界が広がる。

こんな素晴らしい夏のペタンクがあったとは驚きだ。
出来れば午後6時頃のスタートにして、深夜までライトのもとでペタンクを楽しんだらいいのに、とまで思った。

この夜、同じチームでプレーしたのが塚本さんと山崎さん。初顔合わせの二人は素晴らしいベテラン選手。
二人に助けられて3勝1敗の好成績。なんとか4位に入賞しました。

そういえば、昨年訪れたパリの大会もナイターの大会だった。
日が暮れた頃に仕事帰りの人達が集まり、夕食代わりのサンドイッチを食べながらペタンクをプレーした。
夏の夜祭のような雰囲気で、ギターを弾く人や、ワインを楽しむ人達もいた。
その時は雰囲気が楽しいと思っただけだったが、刈谷のナイター大会に来て、暑い日本の夏のペタンクはこうしたナイター大会で楽しむのが良いと思った。

昨年5月にパリの郊外で開催されたナイター大会。夜の8時に始まり深夜1時まで続いた。
このときはCIEPのコーチのジェラールと組んで3勝1敗。
私はナイターが得意かもしれない(?)

よーし。岐阜でもナイター設備のある会場を探して、来年はナイター大会を開催しよう!
(と思いつきましたが、これから頑張ります。)

追伸
大会の帰りにF 野夫妻と夕食をしていたら、私に見せたいものがあると言って、カバンの中から何か取り出した。

19世紀頃に使われた木製のブール。ツゲの木の根を丸く加工し、周りに鋲を打って仕上げる。

「ペタンクの歴史」を翻訳した時に、昔のブールとして紹介されていたが、実物を見るのは初めてだった。
木製のブールだから軽いかと思ったが、そうでもない。
ずっしりし重く、表面を覆う無数の鋲が不思議な握り心地を生んでいる。

「どこで手に入れたんですか?」
と訊いたら、古い友人から譲り受けたそうだ。
日本にはあまり存在しない貴重品だし、それはただのブールというより、”美術工芸品”といった感じの魅力を湛えていた。

歴史的価値のあるブールを手に入れて得意げなF野夫妻。

「私に譲ってください。」と言いたかったが、それはとても無理だ。
F野夫妻もそれを手に入れて嬉しくてしょうがないのだから。


しょうがないので、私は、いつの日か、その時(?)が来たら、そのブールを私に”遺贈”してください。と頼んだ。
そしたら不吉な気分になったのか、嫌そうな顔をされてしまった。

でも、欲しい!!!

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