この投稿で紹介した試合はいずれも好評で、参考になるからまたアップしてください、という声が寄せられています。
そこで今回は、少し視点を変えて、ペタンクにおける技術や戦術に加え”精神力“の重要性を印象付ける一戦を紹介したいと思います。
2018年のフランスミックスダブルス選手権の決勝。
まず驚くのは、Stéphan Dathというコルシカ出身のTireur。
第1メーヌからマシンガンのようにカローを連発します。
こんなすごい選手がいたとは知りませんでした。
お世辞にもかっこいい選手ではありませんが、その後のメーヌでもカローを連発。相手チームは顔色なしです。
そして、その相手チームのTireurがTyson Molinas。
いわずと知れた、Rocherと並ぶ当代きっての名Tireurです。(男前ですしね!)そのMolinasもDath にビビり、顔面蒼白、ティールも弱弱しくなり当たりません。
そんな中、この試合で最も印象深いのが、MolinasのパートナーのMouna Bejiでした。
彼女は、ビビるMolinasを叱咤激励し、自らも素晴らしいポワンテでDath の猛攻に応えます。そして、何と試合の後半ではMolinasに代わって自らもティールします。
Bejiはチュニジア出身の貫禄のある女性選手。派手さはありませんが、これほど頼れる存在であったとは。
私も惚れ直してしまいました。
試合の結果はともかく、どんな状況でも最後まで希望を捨てず、敢然と戦う選手の気高さに感動させられた一戦でした。